2013年08月10日

辻占煎餅はフォーチュンクッキーのルーツなんだってばさ。

AKB48がさしこセンター曲として発表してきた「恋するフォーチュンクッキー」。でもフォーチュンクッキーがどんなものか知っている人があまりにも少ないので驚いている私。


いわゆる帰国子女で、チャイナタウン等で中華料理を食べたことがある人は、「日本の中華料理屋には無いんですよねぇ。フォーチュンクッキーが。」って必ず言ってくる。

んで、フォーチュンクッキーを知らないやつには、
「割ると占い、いわゆるおみくじが出てくるクッキーなんだよ。
 だから『さしこ』がセンターで
『カモン カモン カモン カモン ベイビ〜〜〜占ってよ!!』って歌ってるでしょ!!」ていうと「あ〜そういう意味なんだぁ。」って言い出すんだな。

けっこうアメリカ映画やアメリカドラマなんかに登場してくるんだけれどね。
チャイナタウンで中華料理食べるシーンが結構出てくるのが、いわゆるマフィア関係の映画ね。
ゴッドファーザーにも登場していたように思うんだな。

たしかコロンボにもフォーチュンクッキーは出てきていたんだけれど、その時の訳は『辻占』(つじうら)って言っていたのを記憶しているんだな。


たしかにアメリカでこのフォーチュンクッキーを広めたのは日本人なんだけれど、日本の中華料理屋にはこのシステムそのものがない。中華街でもこのクッキーが出てきた記憶もないんだな。
そしてアメリカ&カナダの中華料理屋でこのフォーチュン・クッキーを割って楽しんでいる人たちのほとんどが『中国がルーツ』だと思っているんだな。

フォーチュン・クッキーが何故アメリカ・カナダのチャイナタウンの中華料理屋で広まったかというと、一人の日本人庭師 萩原 真という人物が深くかかわっているんだな。
じつは、この萩原 真さんについては、日本のWikipediaには出ていなくて、英語版のWikipediaに『Makoto Hagiwara』と出ている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Makoto_Hagiwara

西暦1894年、カリフォルニア冬季国際博覧会が開催されたそうな。当初この博覧会開催期間アトラクションとして造られた日本庭園(The Japanese Tea Garden)が創り出されて、たぶんその庭園庭師として萩原真さんは居たんだろうね。
国際博覧会の半年の開催期間終了後の1985年、この庭園を恒久的な公園にするように提案して他界した1925年まで自らが庭園内に居住し公的管理人として公園の維持管理に努めていたそうな。

庭園、敷地内の茶屋を訪れた客にお茶請けとして、日本の北陸地方において新年の祝いに神社で配られていた辻占煎餅を配ったのが、フォーチュンクッキーのルーツなのね。
もし萩原真さんが辻占煎餅を配らなかったら、さしこセンター曲は『恋するフォーチュンクッキー』ではなく、きっと当初の計画通り『さしこ音頭』になっていたのではなかろうか。

The Japanese Tea Gardenで配られた辻占煎餅を作ったのはこのお店ね。
http://www.benkyodocompany.com/

遺族は園内に暮らし、庭園の維持・運営に従事したけれど、西暦1942年、第二次世界大戦の真珠湾攻撃による日米開戦から日系人強制収容により収容所に移動させられて、一時フォーチュンクッキーの歴史は途切れるのね。
大戦後、中華料理店がこの辻占煎餅を用いるようになったため、一般に普及し出して現在に至るわけね。
だからアメリカ系チャイナタウンをルーツとする中華料理屋はフォーチュンクッキーを出してくるけれど、中国系チャイナタウンである横浜中華街(たぶん神戸、長崎も)では、フォーチュンクッキーを出してこないんだな。

どこかの中華料理屋で出してくれないかな。
知り合いの中華料理屋さんに「フォーチュンクッキーだしてぇ!!」と頼み込んでみようかな。

萩原真の子孫 Erik Sumiharu Hagiwara-Nagataが書き記しているフォーチュンクッキーの歴史&ルーツ
http://www.hanascape.com/aboutus/fortunecookie/index.html

あらっ
ここまで書いて調べたら中華街の重慶飯店で「幸福餅」って名前で売っているぞぉ。この前行ったときには、店先にはかりんとうしか無かったぞ。
http://item.rakuten.co.jp/jukeihanten/3411002/
posted by 宇之助 at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然・そこはかとなく
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