2010年04月06日

落語のオチ

落語のオチにはいくつかのパタ−ンがあるわけなんだけれど、
厳密な分類があるわけではないし、噺そのものが、話し手、つまり落語家によって異なってくるわけだから、分類そのものが可変というわけだぁね。

・逆さ落ち(さかさおち)
  物事が反対の結果になってしまったり、
  立場が逆転してしまうオチ。
・仕込み落ち(しこみおち)
  代表的な落語の演目の多くが、この仕込み落ち。
・仕種落ち(しぐさおち)
  噺の結末の仕草ですべてを語る、演技力が必要なオチ。
  代表的な演目は「死神」。
・考えオチ
  一瞬考えてから、にやりとさせられる。
・地口オチ
  くだらない駄洒落がオチ。
・途端オチ
  最後の一言である意味、強引に途端に結末に持っていく。
・見立てオチ
  あっと驚く! 意表をつく物に見立たり、
  勘違いででおこる面白さで落とす。
・きたなオチ
  いわゆる「ウンコ・おしっこ」ネタで落とす。
  代表的なのが「禁酒番屋」
・オチ無し
  一般的に、古典落語の人情話とか、講談から移植された噺に
  このパターンが多い。
  さらには、キリの良いところで、
  止められると当然のことながらオチ無し。

と、こんなオチがあるわけだけれど、落語ネタの何が、どのオチになるのかはさっぱりわかんねぇ。

あ〜みごとなオチと思えたのは
古典落語の「ねずみ」
あらすじは、
仙台の「ねずみ屋」という旅館に泊まった左甚五郎が、
店が繁盛するように木切れで鼠を彫ったところ、これが動きだし
評判になって大繁盛する。
そのねずみ屋の向かいに「虎屋」という仙台一大きな旅館があり、
仙台・伊達家お抱えの彫刻師に虎を彫らせる。
ねずみ屋の鼠を見据えるように置いたところ、
鼠がぴたっと止まってしまった。
再び左甚五郎に来て貰って何とかして貰おうとする。
甚五郎は鼠に聞く。
甚五郎「あんな虎が怖いのか、あんな下手な彫り物を
    怖がるようなやつに創り出した覚えはないぞ。」
ねずみ「そんなこといったってぇ・・・
    えっあれ『虎』??虎なのぉ???
    あたしゃてっきり『猫』かと思った。」

もうひとつ
「竹の水仙」
この落語が創り出されて約250年だそうで、
講談からの移植落語であるため、やはりオチがない。
この噺に改めてオチをつけたのが
社団法人落語芸術協会・現会長 桂 歌丸。
やはり左甚五郎が登場して、神奈川だったかしら?
旅館に泊まって、宿賃を工面するために、裏の竹藪の竹から
水仙を作る。
この水仙が肥後熊本・五十五万五千石、細川家の大名行列に殿様の目にとまって300両で売れる。
宿屋の主人は
「この神奈川宿の竹を全て買い取って、
 竹の水仙をたぁくさん作って売りましょう。」という。
甚五郎は「何を馬鹿なことを・・はっはっは」と
このあと噺家は語り部として、
「江戸へ、そして仙台へとまいりますが、本日はこれにて・・」
と終わるのが定番の「竹の水仙」

桂 歌丸版は、
宿屋の主人の「竹を買い取って・・・・」のあとが、
左甚五郎の言葉担ってオチに走っていく。
「何を馬鹿な。
 あたしはもう二度と竹の水仙は作らないよ。
 竹に花を咲かせたら寿命が縮む。」

新作の落語で見事なオチと思えるのが
「ぜんざい公社」
なんでもかんでもお役所管理という皮肉を込めて創られた噺で、
『ぜんざい』をたべさせる公社が存在していて
そこで食べてみようとしたところ
お役人「餅は焼くのか?」
主人公「焼く」
お役人「それでは、消防署から
    火気取扱いの承諾書はあるか?
    無ければ貰ってくるように。」
主人公「それでは生で良いです。」
お役人「それでは医師の健康診断書と保健所の承諾書を
    貰ってくるように。」
といった具合で、お役所をたらいまわしで
やっとのことでぜんざいが食べられるように。

ぜんざいを一口食べて
主人公「全然甘くないよこのぜんざい。」
お役人「あまい汁はこちらでいただいておきました。」

時代劇はで〜〜きれ〜〜だけれど、
落語は大好きなわたし。
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